知っておきたい自動車文化
◆アメリカの自動車文化
アメリカという国でまず言えることは、国土が広いことと何処に行くにも基本的にクルマを使うということが言えるでしょう。
特に通勤ではどの家庭でもクルマを使うことが多く、一日の走行距離が150キロなんてことも珍しくありません。月間3000キロは最低でも走るのです。フリーウェイが充実しており、渋滞も日本ほどひどくは無いため一時間で100キロほど走ることが容易に可能です。年間に換算すると約3万6千キロにもなります。少ない場合でも年間2万キロは走っているそうです。日本で一日150キロをクルマで通勤・・と聞くと驚かれる人も多いですがアメリカでは普通です。
しかしアメリカでは10年落ちのクルマなんてざらに走っています。そうなんです30万キロ以上走っているクルマが沢山あるんです。
なんでそんなに距離を走れるのかというと、メンテナンスを日本以上に行っているから?そんなことありません。アメリカ、特にカリフォルニアは年間を通して空気が乾燥しており、気候も安定しています。さらに日本のようにSTOP&GOの道路状況ではなく、一度走り始めたら都市部以外では信号も無く、100キロくらいはブレーキを踏むようなことも無かったりします。要するに距離を走っていたとしても、クルマへの負担が日本に比べて遥かに少なく、クルマの痛みの進行が遅いのです。
クルーズコントロールの使用により一定の回転数で走っていれば自ずとエンジンへの負担も少ないはずです。
◆日本の自動車文化
一方、日本ではどうでしょうか?年間を通して湿度が高く、雨も頻繁に降ります。
さらに何処へ行っても渋滞、渋滞が無くても信号の嵐。STOP&GOの運転を強いられ、クルマには非常に酷な環境です。
日本車では10万キロ神話なるものがあり10万キロを走行したクルマには市場価値は無く、クルマの程度もあまり良いとは言えません。故障が目立ちはじめますね。
日本では年間の走行距離は約1万キロと言う所でしょうが、実際車を動かしていない時間でも車は劣化するものなんです。 むしろクルマという物は毎日動かしてあげた方が長持ちするなんていうことも言えます。
日本車を新車の状態でアメリカに持っていったとしましょう、10万キロ走るのに3年もあれば十分でしょう。では10万キロで故障だらけになって、困り果てるでしょうか。答えはNOです。10万キロ走っていても車のコンディションは日本での3~4万キロくらいのクルマのコンディションと変わらないでしょう。別に特別なメンテンスはしなくてもです。オイル交換などの最低限のメンテナンスだけでも全く問題なく走るでしょう。もちろんその後も30万キロくらいは余裕で走るでしょう。
◆なぜアメ車は距離を戻したり、壊れると聞くのか・・
ここまで読んでいただいて日本とアメリカのクルマの使われ方、環境の違いを理解していただければ勘の良い方ならもうお分かりではないでしょうか?
そうです。日本とアメリカでは距離とクルマの程度に関する尺度があまりにも違いすぎるのです。よって実走行10万キロのアメ車(新車登録から3~4年のクルマはほとんどこのくらい走っています)は程度として日本車の3~4万キロのクルマとほとんど変わらないのにもかかわらず、日本では距離が10万キロだからという事で売れなくなってしまいます。よって一部の業者はクルマを販売するには距離を程度相応(実走行10万キロのアメ車なら2~4万キロなど)に戻して販売してしまっているのです。そのくらいならまだ可愛い物で、距離を戻す=本来の実走行距離が分からなくなる事に目を付けた業者は走行30万キロ以上走っていて、本国でも市場価値が大分薄れてきたクルマを二束三文で仕入れ、見えるところだけ綺麗にし、もちろん距離も5万キロなどに戻して販売しています。販売価格は一般的な相場で売っているので利益率が非常に高いのです。そんなクルマを買ってしまえば、壊れるのは当たり前です。
そんな背景があって、日本ではアメ車はすぐに壊れるなどといった間違った認識が植えつけられてしまっているのです。
アメ車を購入して故障に悩まされ販売店に聞いても「アメ車だからしょうがないよ」という販売店が多くありますが本当はそんなことないのです。
近年では履歴証明書等の発行もございますが、本国内では民間事業が行っているものですから100%の信用性はお約束できませんが、高年式のクルマに関しては大分改善されてきております。輸入代行を依頼される際はお店選びをまず慎重に行ってください。
◆本来のアメ車の姿
ここまで読んでいただければお分かりのとおり、アメ車=壊れる という考えは大分変わってきたと思います。ではアメ車本来のクオリティはどうなのかというと・・。
ハッキリ言います!日本車よりも遥かに丈夫です。
特にSUV、トラックのカテゴリーに属するクルマ、また近年の高年式車は本当に丈夫です。もちろん日本製含めパーツ自体の取り扱い量や各製品自体の向上も付け加えて申しますが。
カルフォルニアなどの西南部は気候も安定しており環境は良いですが、その他のほとんどの地域は、昼夜の寒暖の差が激しく、砂漠や豪雪地帯、ハリケーンなどもあり、又一度街を出ると次の街まで100キロ以上走らないとコンビニすらないといった環境もあり、クルマの故障によっては命を落としかねない環境がそこら中にあるのです。そんな環境を人命を乗せて走るのに、クルマが故障しては元も子もないです。
実際周りでも15万キロ以上走っているアメ車を乗っている方が大勢いますが、ほんとに15万キロ走っているのかというようなコンディションのクルマばかりです。確かに日本車のように疑った作りにはなっていませんが、基本骨格、エンジンに関しては非常に丈夫なのです。









